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2023.05.4 税務知識

税理士への不満ランキング5選!事業主が税理士に抱く悩みとは?

税理士への不満ランキング5選!事業主が税理士に抱く悩みとは?

最終更新日 2024年2月14日

税理士とは良好な関係を築くべきですが、どうしても不満を抱いてしまう事業主がいます。理由はさまざまですが、連絡が遅い・態度が横柄など、税理士に原因があるパターンも多いです。

今回は、税理士への不満ランキング5選と、税理士を変更する際の引継ぎ方法や必要書類を解説します。

税理士への不満ランキング5選!

税理士への不満ランキング5選!

依頼者が税理士へ抱く不満は、訪問頻度が少ない・税理士の態度が横柄、などがあります。

ここでは、税理士への不満ランキング5選を紹介します。

税理士への不満①:連絡が遅い

会計処理などで不明点があり、税理士に質問しても連絡が遅いと不満を抱く人は多いです。特に、年末調整や確定申告・決算時期は、回答が遅くなる傾向にあります。

24時間以内に折り返しの電話や返信がなければ、遠慮せずに再度問い合わせをしましょう。

税理士への不満②:態度が横柄で高圧的

税理士は「先生」と呼ばれていて、依頼者よりも立場が上だと認識してしまうケースがあります。その結果、態度が横柄で高圧的な物言いをして、依頼者が不満を抱きます。

態度が横柄な税理士に直接クレームを言っても効果は薄いため、税理士会に連絡して対応してもらうのがいいでしょう。

税理士への不満③:担当者がコロコロと変わる

ある程度の規模の税理士事務所になると、税理士と依頼者が直接やり取りをするのではなく、事務所の職員が担当者となって対応します。

しかし、税理士事務所は一般的に離職率が高いと言われていて、担当者がコロコロと変更されることがあります。

担当者が変更になると、以前打ち合わせしたことをもう一度伝えたり、信頼関係を一から作る必要があり、依頼者の負担となります。

税理士への不満④:IT関連の知識が不足している

クラウド会計や電子申告など、税理士にはIT関連の知識が欠かせません。しかし、昔ながらの紙ベースの帳簿で会計処理をしている税理士は、IT関連の知識が不足していることがあります。

IT関連の知識が不足している税理士と顧問契約を結ぶと、効率的な会計システムを導入できず、生産性が下がってしまうでしょう。

近年では、IT関連に詳しい税理士が豊富にいるため、税理士を変更する場合でも、すぐに適した依頼先が見つかるはずです。

税理士への不満⑤:料金が高くオプションが不明瞭

税理士のホームページなどに「月額10,000円」などと記載があっても、実際に契約をしたらオプションが多く、料金が高額になるケースは多いです。基本料金が安い税理士ほど、オプションが増える傾向にあります。

顧問契約を結ぶ際には、基本料金には何が含まれていて、何がオプションなのか必ず確認しましょう。

税理士を変更する際の引継ぎの流れ

税理士を変更する際の引継ぎの流れ

税理士を変更する際の引継ぎは、以下の流れで進めます。

  1. 新しい税理士を探す
  2. 現在の税理士に解約を伝えて条件を決める
  3. 会計書類やデータを回収する
  4. 新しい税理士に必要書類を渡す

現在の税理士との顧問契約書に、「解約する場合は3か月前までに通知する」などの条件が盛り込まれている場合があります。まずは、顧問契約書を確認してから、解約までのスケジュールを考えるといいでしょう。

税理士の最適な変更タイミングは、こちらの記事「【必見】税理士を変更するときの最適なタイミングはいつ!?」で詳しく解説しているので、あわせてご覧になってみてください。

税理士を変更する際の必要書類

税務や会計関係の書類は、基本的に事業主が保管していますが、税理士が持っている場合もあります。必要書類が不足していると、新しい税理士とのやり取りがスムーズに進まない可能性があるため、以下の書類を準備しましょう。

  • 確定申告書、法人税申告書
  • 総勘定元帳などの会計帳簿
  • 消費税などの届出書
  • 法定調書、償却資産申告書
  • 年末調整関係の書類
  • 会社の定款
  • 登記簿謄本

自社で保管している書類と、税理士事務所で保管している書類を把握して、手元にないものは返却するようにお願いしましょう。

税理士変更時の必要書類については、こちらの記事「税理士変更の際に必要な引き継ぎ・必要書類を徹底解説」で分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

税理士への不満ランキング5選!事業主が税理士に抱く悩みとは?

税理士に対して抱く不満には、連絡が遅い・態度が横柄・担当者がすぐに変わる、などがあります。

税理士を変更するのは手間がかかりますが、不満が大きくなり過ぎる前に決断するのがいいでしょう。

税理士を変更する際には、引継ぎをスムーズにするために必要書類を準備しましょう。現在の税理士が保管している書類もあるため、早めに返却の依頼をすることが大切です。

税理士の選び方のポイントは、「失敗したくない人必見!良い税理士の選び方のポイントとは?」の記事内で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
塚田 拓也
税理士公認会計士
2008年公認会計士試験に合格、その後、Deloite Touche Tohmatsu(有限責任監査法人トーマツ)に入所し、製造業、小売業、商社等の上場会社を中心とした法定監査に従事。有限責任監査法人トーマツのマネージャーまで経験した。また、監査業務を中心に、決算早期化やIFRS導入支援等のアドバイザリー業務を経験。2018年にストラーダグループに参画。「クライアントの期待を超える」「分かりにくいを分かりやすいに」をモットーに、税務支援に従事している。趣味は、月に1回行うフットサル。
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