これから起業をする方は、創業融資の申請を検討されている方も多いかと思います。ただ、創業融資を申請するときに、自己資金がいくら必要か気になるのではないでしょうか。
この記事では、創業融資を申し込む時の自己資金はいくら必要かを解説していますので、最後までじっくりとお読みになってくださいね。
【前提】創業融資とは?

まず前提として、創業融資の基本を理解しましょう。
創業融資とは、新しく事業を立ち上げるときに受けられる融資制度のことです。創業期は、商材・原材料の仕入れ、人件費、店舗・オフィスなどの固定費など、さまざまな場面で資金が必要となります。ある程度は、自己資金で補えるかもしれませんが、不足分の借入で、創業融資をするケースが多いでしょう。
一般的な普通融資に比べて、過去の実績・経営状況が審査対象にならないため、実績のない創業期でも創業融資は申請することができます。
創業融資のメリット・デメリットについて、こちらの記事「これから起業する人に向けて、創業融資のメリット・デメリットを解説」で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってください。
創業融資を申し込むときの自己資金はいくら必要?

次に本題の、創業融資を申し込むときに、自己資金がいくら必要かを解説します。
日本政策金融公庫 総合研究所の「2022年度新規開業実態調査」によると、平均開業費用は1,077万円、平均自己資金は271万円でした。
もちろん、あなたが起業する事業内容や規模によって、必要な自己資金は異なりますが、参考までに上記の平均自己資金は271万円は覚えておくと良いでしょう。また、起業前に事業計画をしっかりと立て、どれくらいの自己資金が必要になるかをご検討ください。
一般的には、創業融資を受ける際に、融資希望額の1/10以上の自己資金が必要と言われています。ですので、創業融資で1,000万円を希望する場合は最低でも100万円、2,000万円を希望する場合は最低でも200万円の自己資金が必要となることを覚えておきましょう。
そして、創業融資においては、自己資金は多いほど有利です。その理由は創業融資を行なっている金融機関は、創業期の会社の返済能力を見るために「自己資金額」を重視するからです。
上記のことを受けて、「自己資金なしでも創業融資は受けられるの?」と疑問に思っている方は、こちらの記事「自己資金なしでも創業融資は受けられる?」をあわせてご参考になさってください。
まとめ

今回の記事では、創業融資を申し込むときに必要な自己資金について、解説しました。ポイントをもう一度おさらいしてみましょう。
- 2022年の平均開業費用は1,077万円
- 2022年の平均自己資金は271万円
- 一般的に希望融資額の1/10の自己資金が最低でも必要
- 創業融資は、自己資金が多いほど有利
創業融資を受ける際は、事業計画をしっかり立て、いくら融資を希望するのかを考え、必要な自己資金を逆算してみてください。
ただ創業融資については、自己資金が多くても確実に受けられるわけではありません。事業計画書や、その事業の将来性も大切な要素になります。もし創業融資について、不安な場合は、専門家に相談するようにしましょう。
また創業融資については、こちらの記事もあわせてご覧になってみてくださいね。
・【税理士解説】創業融資の申請で必要な書類・手続きとは?
・日本政策金融公庫の創業融資を申請した方が良い人とは?必要書類についても解説
・創業融資の面談で成功するためのノウハウガイド!