星野山田さーん

山田・・・

星野ちょっと山田さん!!

山田ハッ!!失礼しました。どうしたら星野さんが成功できるか考えていて、周りの声が聞こえませんでした。

星野絶対ウソですね?!

山田(ドキッ!)そんなことありません!ファイナンスの事について考えていたんです。

星野ファイナンス?金融とか経済とかそんな意味ですか?

山田その通りですが、「財務」という意味もあります。
また会社経営においては、よく資金調達の事を“ファイナンス”と呼んだりもしますので、銀行員と話したりする際は使ってみて下さい。「うちもそろそろファイナンスを考えているんですよね~」なんて使うと、「おっ、星野さん分かってますね!」なんて言われますよ。

星野そうですか、分かりました!私も、開業にあたって、銀行融資を考えています。いろいろ、教えてください。

山田会社の財務という事についてお話ししたいですが、ここでは資金調達のことを中心にお話ししますね。会社のファイナンスを理解するには、①目的別、②方法別に分けると分かりやすいと思います。

目的別に分ける

大きくは運転資金用と設備投資用に分けられます。運転資金用「得意先からの入金予定日までに、仕入先への支払いがあるので一時的に資金が欲しい」「半期に1回の賞与の支払いのために一時的に資金が欲しい」などのニーズによる“一時的な資金繰り”が目的です。
一方、設備投資用は、「新しい機械を購入する」「新規の店舗を作る」などのニーズによる“長期的な資金”目的です。

表を横にずらすと続きが見えます。

目的別 目的
運転資金用 一時的な資金繰り
  • 得意先からの入金予定日までに、仕入先への支払いがあるので一時的に資金が欲しい
  • 半期に1回の賞与の支払いのために一時的に資金が欲しい
設備投資用 長期的な資金
  • 新しい機械を購入する
  • 新規の店舗を作る

ファイナンスの観点からですと、リスク(星野さんが、お金を返せなくなること)と借入期間が違うというようにも言えます。

運転資金は期間も短く、先々の入金予定も分かりやすいのでリスクも小さいと言えますが、設備投資目的ですと、期間も長く、回収できるリスクもそれなりに高くなります。
設備投資目的のファイナンスは難易度が高くなったりしますし、借入では無くて出資で賄う場合も考えられます。

星野資金調達というと借入のイメージがありますが、出資とは、株主になるってことですよね?

山田そうですね。

方法別に分ける

山田その借入や出資などの考え方が、ファイナンスを②方法別に分けるという考え方です。会社を主人公として、大きく2つの方法があります。

  • 負債として調達するのか(これをデットファイナンスと言います)
  • 資本として調達するのか(これをエクイティファイナンスと言います)

という大きく分けて2つの方法に分けられるのです。

星野方法は2つなのですね。負債は何ですか?

山田有名な負債は、銀行の融資です。有名な資本は、株式です。星野さんもご自身の会社を設立される時に、資本金としてご自身のお金をいれられましたよね?これが、株式です。

星野そういわれると身近です。

まとめ

資金を調達することをファイナンスという
「目的別」と「方法別」に分けてファイナンスを理解するとよい
目的別
  • 運転資金(一時的な資金繰り)
  • 設備資金(設備投資用の長期的な資金)
方法別
  • 負債として調達
  • 資本として調達