ご自身は起業したいと思っているのですが、奥様が納得しないケースまたは応援してくれないケースが少なからずあります。しかし、一番身近にいるご家族が応援してくれない場合は非常に起業しにくい環境となります。

積極的に応援してくれない場合であっても、少しでも心温まる言葉が得られるように、定年間際で独立された方がご家族を説得した理由を少しご紹介します。

独立した場合に、生涯年収が上がることを伝える

今のあなたの年齢から、定年までサラリーマンで働いた場合の年収を計算してください。
その後、あなたが独立してから得られるであろう、簡便な事業計画書を作成してください。サラリーマンは定年がありますが、独立した場合は定年がありません。
起業して目標を達成できれば、何年か後には勤め人を続けているよりも多くの収入を得られます。

50代60代だから、ローリスクミドルリターンが実現可能(年金の受給資格が既にある)

50代、60代からの起業は、蓄えていたすべての資産や受け取る予定の年金を賭けて挑戦するものばかりではありません。
初期投資額を最小限にして事業を始めることが可能です。日本の社会では経済発展のために起業家を多く輩出したいという考えがあります。
そのために、今では資本金が1円からでも会社設立ができ、多くの助成金や補助金によって国としてあなたの起業を応援してくれる制度があります。

リスクは最小限に抑え、中規模のリターンを得る起業が、知識や経験が豊富な50代、60代には可能です。また、得手不得手がご自身で把握できるのもこの年代の強みです。
さらに、この年代の最大の強みはほとんどの人が既に年金の受給資格があるということです。
自身に年金受給資格があるのかを確認しましょう。もし権利があるのであれば、さらにローリスクな起業が可能となるでしょう。

生活水準がかわらない起業を設計する

おそらく、奥様は、今の生活ががらりと変わることを懸念されているケースが多いです。起業を始める前にまず現在の生活水準をしっかり把握しましょう。その際は楽観的に概算するのではなく、家族と話し合い、現実的に必要な金額を算出してください。今後必要な支出や住宅ローンなども加味しましょう。
生活費の計算をしますと、最低限独立して必要な売上の金額を把握することができます。そして、その金額がいつになったら実現可能なのかを話すことにより、より現実的な会話ができるでしょう。